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配膳ロボットの価格は?時給や月間のコスト削減額、費用対効果も計算

  • 執筆者の写真: すぐメシくんコラム編集部
    すぐメシくんコラム編集部
  • 1月30日
  • 読了時間: 11分

飲食店の人手不足や業務効率化の手段として注目されている配膳ロボット。

料理の配膳や下げ膳を自動化することで、人件費の削減やスタッフの負担軽減が期待できます。


一方で、高額な初期費用がかかることや店舗の規模・業態によっては十分な効果を発揮しにくいこともあり、導入に抵抗がある方も少なくないはずです。


この記事では、配膳ロボットの価格や費用対効果について詳しく解説。

新品購入、中古購入、レンタルそれぞれの特徴を比較し、費用を抑えつつ効果的に活用するためのポイントをお伝えします。


また、配膳ロボットが特に力を発揮するケースや、逆に活用しきれない可能性がある店舗の特徴についても紹介。

ぜひ参考にしてみてください。



配膳ロボットの価格・時給・コスト削減効果は?

配膳ロボットの導入を検討する際、気になるのが価格やコスト面でのメリット。


ここでは、配膳ロボットの購入価格やレンタル料金、それを時給換算した場合の金額、さらには導入によるコスト削減効果について詳しく見ていきましょう。



買うと約200~350万円・時給約100~250円

配膳ロボットを購入する場合、価格は機種によって異なります。

大手ファミレスなのでも見かけることが多い「BellaBot」は309万円(税抜)、一方「Kettybot」は187万円(税抜)といった具合です。


しかし、実際の時給はどの程度になるのでしょうか?

時給を計算するために、例えばよく見かける「Bellabot」を一般的に耐用年数と言われる5年使うとしましょう。


1日の営業時間が16時間となるお店で使用すると、定休日無しで1ヶ月480時間、5年使うと28800時間に。

税込価格340万円を、その28800時間で割ると時給118円となります。 


ただ時給118円となるのはファミレスのような営業時間が長い業態の場合です。

例えば営業時間が8時間となる居酒屋の場合、時給は236円に。定休日がある場合はその分高くなります。


レンタルなら約6〜12万円/月・時給約200~400円

レンタルの場合、月額料金は機種によって6万円から12万円程度が相場です。


配膳ロボットのレンタルは提供元により価格は異なりますが、例えばテクノホライゾン株式会社の場合「Kettybot」は60,000円(税抜)、「Bellabot」は94,000円(税抜)となっています。


よく見かける「Bellabot」をレンタルし月480時間営業する場合、時給換算で約200円。半分の営業時間なら400円程度になります。



導入によるコスト削減は約25~50万円/月

では、配膳ロボットを導入することでどれくらいのコスト削減効果が見込めるのでしょうか。

ここでも状況を仮定したうえで計算してみましょう。


利用ケースとしては、1日に16時間の営業時間があるファミレスで、ホールスタッフ1人の代替として配膳ロボットの「Bellabot」を購入するとしましょう。

なおホールスタッフの賃金は東京都の最低賃金1163円だとします。


ホールスタッフの時給1,163円から、先ほど計算した「Bellabot」の時給118円を引くと一時間あたり1,045円の削減に。


そこに1ヶ月の営業時間となる480時間をかけると501,600円となります。


つまり、営業時間が長いファミレスなどの業態で理想的に運用すれば、月50万円ほどの人件費削減効果が見込めるということに。


ここまで営業時間が長く理想的な運用ができるケースは多くはないはずですが、最大でこの程度までコストを削減するポテンシャルがあることがわかります。



配膳ロボットの費用対効果シミュレーション

配膳ロボットのコスト削減効果については上記のとおりですが、実際費用対効果はどの程度になるのでしょうか。


ここでは、新品購入、中古購入、レンタルの3つのケースについて具体的な数字を用いてシミュレーションしてみましょう。



【新品購入の場合】5年使うと費用対効果は約900%

例えば、「Bellabot」を新品で購入するとします。価格は340万円(税込)。


上述の通り、営業時間が一日16時間なら1ヶ月あたり約50万円のコスト削減効果が見込めるため、約7ヶ月で初期投資を回収できる計算です。


ただ営業時間が半分の8時間なら、回収期間は倍の14ヶ月程度になります。

このように、おおむね半年から1年と少しで初期費用を回収できると考えてられます。


そして、5年間フルに活用し月50万円のコスト削減効果が継続すると仮定すれば、トータルで3000万円の削減に。

そうした場合の費用対効果は約900%


ここまで理想的な効果が出るケースは稀だと考えられますが、それでも購入後数ヶ月で利用をやめてしまうなどがない限りは費用対効果が100%を切る可能性は低いと言えます。



【中古購入の場合】費用対効果は新品と大差なし

次に、1年使用済みで中古となる「Bellabot」を3割引の238万円で購入するケースを考えてみます。


営業時間が1日16時間であれば月50万円ほどのコスト削減効果が見込めるため、約5ヶ月で初期投資を回収できる計算に。


残りの4年間の間もフルに活用すれば、2400万円のコスト削減が期待できます。

ただ費用対効果は約1000%と、新品購入の場合と大差はありません。


「以前の店舗でどのように使われていたかわからない」というリスクを考えると、よほど格安で購入できない限りは中古で用意するメリットは少ないと言えます。



【レンタルの場合】費用対効果は約250~500%

最後に、レンタルのケースについて見てみましょう。


「Bellabot」を営業時間1日16時間・定休日なしでレンタルする場合で考えます。

スタッフを東京都の最低賃金である時給1163円で雇っているとすると、そこからレンタル料金の時給約200円を引いた963円が1時間あたりのコスト削減額になります。


それを月の営業時間480時間に掛けると、約46万円のコスト削減効果があります。


月々のレンタル料が94,000円なので、費用対効果は約500%。

営業時間が8時間の居酒屋などでは、その半分の250%程度になります。


購入する時ほど費用対効果は高くはないものの、初期投資が不要な分レンタルは導入ハードルが低いのが魅力です。


「いきなり数百万の買い物は怖い」というケースであれば、レンタルでも検討してもよいと言えます。



配膳ロボットの入手方法・価格の違い

配膳ロボットを導入する際、新品購入、中古購入、レンタルという3つの選択肢があります。

それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、自店に最適な方法を選ぶことが重要です。


新品で購入する|5年ほど使い続けるなら

新品購入の最大のメリットは、時給換算のコストが最も安くなる点です。


ただし、それは5年程度長期的に使用し続けることが前提となります。途中で使用をやめてしまった場合、初期投資の回収が難しくなるリスクが発生するためです。


また、使わなくなった配膳ロボットを売却することも考えられますが、高額な中古品に対する需要がどの程度あるかは分かりません。


一度レンタルで試したうえで「長期的な活用できる」と確実に見込める場合に、新品購入を検討するのが安心です。



中古で購入する|メリットは少ない

中古購入の場合、新品に比べて初期費用を抑えられるメリットがあります。

しかし中古とは「既に使用されている」ということであり、その分耐用年数が短くなります。そうなると、時給換算のコストはあまり変わりません。


結果として、費用対効果にも大きな差は生まれにくいと言えます。


新品と中古で価格差がさほどない場合は、耐用年数の長い新品を選ぶ方がおすすめです。

ただし、状態の良い中古品を割安で入手できるチャンスがあれば、検討する価値はあります。



レンタルする|時給は高いがリスクは少ない

レンタルの場合、時給換算のコストは新品・中古購入に比べて高くなります。

ただし、それでも人間を雇う際の人件費よりは安く、初期投資が不要なのが大きなメリットです。


また、途中で利用をやめることができるため、将来的に方針変更があった場合のリスクは少ないと言えます。


長期的に活用できるか不安な場合や、まずは試験的に導入してみたい場合には、レンタルが適しています。



配膳ロボット導入に使える補助金は?

配膳ロボットの導入を検討する際、各種補助金を活用することでイニシャルコストを大幅に抑えられる可能性があります。


主な補助金としては以下の通りです。


  • 中小企業省力化投資補助金

  • 小規模事業者持続化補助金

  • ものづくり補助金

  • IT導入補助金

  • 事業再構築補助金

  • 労働業務改善助成金

  • 地方自治体独自の補助金(例:東京都の「介護施設等における掃除・配膳ロボット導入支援事業補助金」)


これらの補助金は中小企業の生産性向上や業務効率化、IT化推進などを目的としています。

配膳ロボットの導入はまさにこうした目的に合致するため、補助金の対象となる可能性が高いと言えます。


ただし、補助金によって申請要件や補助率、応募期間などが異なります。また、予算には限りがあるため、早めに情報を収集し、準備を進めることが重要です。


有効に活用できればメリットは大きいため、自社の事業内容や計画に合う補助金を選択して積極的に申請していきましょう。


配膳ロボットが活用しきれない店舗の特徴

一方で、配膳ロボットを導入しても、その効果を十分に発揮できない店舗もあります。

具体的には以下のような特徴を持つ店舗では、配膳ロボットの活用が難しいかもしれません。


1. 混雑する時間が短い

配膳ロボットは、繁忙時の業務負担を大幅に軽減してくれます。

しかし、混雑する時間帯が限定的な店舗ではその効果を十分に享受できない可能性があります。


というのは、「一日あたりどれだけ長く配膳ロボットを利用できるか」が費用対効果に直結するため。


極端な例を挙げると、一日に3時間しか混雑せずその間しか配膳ロボットを使わないのであれば、必然的に購入費用の回収も長くなりますし、レンタルの場合も一時間あたりに払う料金が高くなってしまいます。



2. 客席や通路が狭い

配膳ロボットは一定の大きさがあるため、動き回るためのスペースが必要です。

客席間の間隔が狭かったり通路が狭かったりする店舗では、ロボットの運用が難しいかもしれません。


フル活用できなければ、自然と払った料金ほどの効果を実感できなくなります。

店舗のレイアウトとして十分な広さがあるかを確認しておきましょう。



3. 定休日が多い・営業時間が短い

配膳ロボットは、稼働時間が長いほど費用対効果が高まります。

定休日が多かったり営業時間が短かったりする店舗では、ロボットを効率的に活用しきれない恐れがあります。


特にレンタルの場合、実際に利用した時間ではなく一ヶ月単位で料金が発生するため、この傾向が顕著に。


例えばレンタル料金として月10万円払っている場合、一日の営業時間が6時間・定休日が週2日であれば、ロボットの時給は800円を超えてしまいます。


ほぼ人間を雇う場合と変わりませんし、ロボットは柔軟性が低いことを考えると「むしろ損」になってしまうリスクが出てきます。



配膳ロボットを導入すべきケース

配膳ロボットを導入すべきケースは以下のとおりです。


  1. モバイルオーダーなどを既に導入している

  2. 客数が多く常に混雑している

  3. 人手が足りていない


モバイルオーダーなどを既に導入している

モバイルオーダーなどの比較的リスクの少ない業務効率化ツールが既に導入してある状況でさらなる業務改善を目指す場合には、配膳ロボットの導入が効果的です。


裏を返せば、より手軽な業務改善方法を試していないうちからいきなり配膳ロボットを導入するのはあまりおすすめできません。



客数が多く常に混雑している

常に激しく混雑しているような店舗では、配膳ロボットの導入によって大幅な業務負担の軽減が見込めます。

特にレンタルの場合、一日により長く活用できているほうがコストパフォーマンスも上がるはずです。


繁忙時のオペレーションを効率化できれば、よりお客様への接客に時間が使えるようになるなど、顧客満足度を上げていくことにも繋がります。


人手が足りていない

慢性的な人手不足に悩む店舗にとって、配膳ロボットは強力な味方に。


スタッフを採用するための求人広告費に何万円もかけるのであれば、むしろ配膳ロボットをレンタルしてしまった方が安いというケースも考えられます。


人件費の高騰が続く中、ロボットの活用は人材確保の有効な手段の一つになるはずです。



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モバイルオーダーシステムすぐメシくん

配膳ロボットは人件費削減や業務効率化に大きな効果が期待できる一方、初期費用の高さやレンタル料金の負担など、導入ハードルの高さは決して無視できません。


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